2007-01-01から1年間の記事一覧

 お金だけの世の中?

11月16日の沖縄タイムス夕刊に「どーんと10億円寄付/神奈川88歳女性」という記事が載っていた。 戦後、夫(故人)ともに会社を興し成功した女性が、生まれ育ったふるさとに10億円を寄付したというのが記事の内容である。 寄付行為自体は大いに結…

 「全盲患者、公園置き去り」「大阪・堺市の病院職員4人」「入院費などトラブル」

(琉球新報11月14日) 以下、記事を要約する。 堺市の病院職員4人が、全盲の男性患者(63)を大阪市西成区の公園に置き去りにしたことがわかった。 職員4人は、男性患者を車に乗せ、男性宅に連れていったが、前妻が引き取りを拒否したため、病院から…

「沖縄 全教科で最下位」/「全国学力テスト結果」

↑ 健全さのあらわれ、ってことかも。 望みたいことは、 こんなことに浮き足立ったり 無用な危機感に囚われて、 子どもたちをいじくりまわすことのないように、ということです。

沖縄ナショナリズムという倒錯

(この文章は、宮古在住の東風平恵典が主宰する雑誌「らら」に載せるために、「すばる」2月号(2007年)の特集「『復帰』三十五年、オキナワの『心熱』」をテーマとして書いたものだが、「らら」の発行が遅れているために、目取真俊に関する部分を独立…

*[コラム]  七七忌の法要について

*[コラム] 七七忌の法要について 友人に教示されて、4、5日前の新聞の死亡広告を見ると、たしかに普通とは異なる形式のものがあった。 この友人とはつい最近、新しい法要の仕方がうまれているらしいことを話題にしたばかりである。 広告自体は、死亡したこ…

*[沖縄的言説風景] みそとくそを分離せよ

*[沖縄的言説風景] みそとくそを分離せよ 新城郁夫という人が「スピヴァク氏講演に寄せて」(沖縄タイムス、07/7/10)という文章で、次のように書いている 「いまこの沖縄という場において、沖縄に生きるすべての人が曝されている困難を、どのような…

*[コラム] サムライ?

書店で「週刊朝日」(6月15日号)を立ち読みして、石原東京都知事が、松岡農水大臣の自殺について「侍だ」と発言していることを知った。 「週刊朝日」にはほかにも、自殺したりせずに真相を明らかするべきであったなどと、とんまなコメントをしている識者…

 沖縄の多層的な現実について

「いま想起されるのは、数カ月前私のブログに寄せられたコメントである。沖縄出身の二十代の若者で、県内移設でもいいのではないか、県外移設にこだわる理由がわからない、という趣旨だった。「県内では沖縄全体の負担が減らない」という際の「沖縄全体」と…

*[禁煙] 27ヶ月目── 「話がちがう」

*[禁煙] 27ヶ月目── 「話がちがう」 半年ほど前のことだが、ぼくが禁煙していることを知った取引先の人が、「禁煙して5年になるが、いまでも『一本おばけ』が出ることがある」と打ちあけたことがある。思わずぼくは「話がちがう」と、声を出しそうになっ…

*[メモ][孫] 黄金週間の黄金の3日間

*[メモ][孫] 黄金週間の黄金の3日間 ゴールデンウェークの5月3日、4日、5日の3日間、孫たちととぼくたち夫婦で、平安座島に行った。まことによろしき3日間でした。以下ご報告まで。 ── 初日、平安座島。海中道路は車で混雑するのではないかと危惧して…

*[禁煙] 26ヶ月目──禁煙席で妄念を育てる

*[禁煙] 26ヶ月目──禁煙席で妄念を育てる 友人との待ち合わせ場所である国際通りの喫茶店に入った。 奥の方にガラスで仕切られた喫煙室があるが、ぼくは禁煙席についた。 なんとも嫌みな人間になり果てたものである。 世間の裏道をあるいてきた人間が急に…

 陽光の下の事故は……

所沢に行くも、事故で通行止めになり、なっつとマナチンコと共に、二時間近く閉じこめられる。行きも、帰りも、つ、つらかった。 行きも帰りも、トラックと乗用車の事故だった。ここはシチリアか? でもシチリアだったら耐えられるけど。ああ! 耐えられる日…

  禁煙パトロール

定期検診のために、南部医療センター・こどもに医療センターに行って、わが目を疑う光景に出くわした。「禁煙パトロール」の腕章をした事務職員らしき男が、館内外を見回っているのだ。 そこまでやるのか、南部医療センター・こども医療センター。 館内では…

  所得格差について

4月17日の「琉球新報」に、県統計課がまとめた2006年の勤労統計調査結果が載っていた。見出しは「労働時間長く、給与少ない」「県内06年平均1780時間21万円」「全国と格差拡大」「98時間多く、6万円低く」となっていて、「全国平均を10…

 子どもの「山あり谷あり」の時間

[孫] 子どもの「山あり谷あり」の時間 「週刊朝日」4月13日号に、北野武『全思考』の芹沢俊介による書評が載っていた。一読して、次の箇所が目にとまった。 「いまの子どもの不幸は、子どもの固有の時間が教育に奪われてしまっていることだ。具体的に言え…

 隙間が存在する

「本は売れなければ紙くず同然」という言葉がある。 間然するところのない言葉である。 身も蓋もないこのような割り切った価値観は強力無比といえる。 なぜ強力無比かというと、資本主義の原理と隙間なく一致しているからだ。 時代を問わずに言えることだが…

座喜味彪好氏の「北朝鮮問題を考える」を読む

3月26日と27日の両日、沖縄タイムスに座喜味彪好という人の「北朝鮮問題を考える」(1)(2)という文章が載っていた。内容的に特別なことが書かれているわけではないが、ぼくはとても好もしい印象を受けた。座喜味氏の肩書きは「元県副知事」となっ…