2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「この雰囲気がたまらないんだよ」

今ではだいぶ様相がちがっているいるだろうが、復帰前の沖縄の選挙は相当に過熱したものがあった。とくに郡部においてはそうで、部落はひとつにかたまり、選挙中はよそ者の侵入をゆるさないという空気であった。 このような現象は、沖縄にかぎったことではな…

 蟻の心

信号待つ長き炎天の都落ち 梅雨晴間平成にそろそろ飽きにけり 蝸牛地球の端を密と這う 夏の昼七十のわれはどのあたり 指先を逃げ惑う蟻の心想う

 琉球語の「チム(肝)」について

1 沖縄では、こころ(ククル)よりも、意味内容がほぼかさなるチムという言葉が圧倒的に多く使われる。チムとは肝のことである。この言葉は、動物の内臓器官である肝臓を指すのでないかぎり、ほとんどの場合、こころの意味で用いられる。国立国語研究所編の…