狭まる包囲網?


昨日、前々回のエントリーで話題にした南風原町の沖縄料理の店に行ったら、
「土日祝祭日は全面禁煙」の真新しい張り紙が…。
喫煙席と書かれた張り紙の真下にも。
ぼくは煙草をすわないが、
包囲網(何の?)がますます狭まっているような体感。


正岡子規の『病牀六尺』にこのような記述がある。備忘として引用しておく。
子規が亡くなる四日前、明治三十五年九月十五日の日付のある日記の全文である。


百二十六
芭蕉が奥羽行脚の時、尾花沢という出羽の山奥に宿を乞ふて馬小屋の隣にやうやう一夜の夢を結んだ事があるそうだ。ころしも夏であったので、
   蚤虱馬のしとする枕許
という一句を得て形見とした。しかし芭蕉はそれほど臭気に辟易はしなかったろうと覚える。
○上野の動物園にいって見ると(今は知らぬが)前には虎の檻の前などに来ると、もの珍し気に江戸児のちやきちやきなどが立留って見て、鼻をつまみながら、くせえくせえなどと悪口をいって居る。その後にきた青毛布のぢいさんなどは一向匂いなにかには平気な様子でただ虎のでけえのに驚いて居る。(九月十五日)
                (正岡子規『病牀六尺』、岩波文庫