沖縄の教育行政のDNA


県下の公立小中学校の全生徒を対象として、沖縄県教育委員会が作成・指導した「子ども理解のための指導・支援カルテ」、これは2003年7月から実施されているという。
今年5月に、この「支援カルテ」の存在が明るみに出てから琉球新報沖縄タイムスの記事をわりと丹念に追っているのだが、ひとつ腑に落ちないことがある。それは、今回の「支援カルテ」と似たような「個人カルテ」が、1993年にも、県教育庁によって導入されたことがあるが、両紙ともこれについてまるで触れていないことだ。
何かあると子どもの「カルテ」作成に走る沖縄の教育行政のDNAというべきものを、「支援カルテ」と「個人カルテ」のつながりのなかに見るのだが。
あるいはぼくが見落としているのだろうか。